コミュニティダイニングを社会の新しいコミュニケーションプラットフォームに
EN DINING
食べることは、文化に触れること。
そして、誰かとつながること。
おいしい笑顔が輪になる、心温まる食卓へ。
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こんなコミュニティダイニングができるといいなというテーマやゲストがいらっしゃいましたらアドバイスをください
つくり、囲み、分け合う。
人が自然につながる食卓を、ここに。
地域の食と文化を共有する
私たちは、日本における「コミュニティのあり方」、とりわけ孤立や貧困に対するひとつの答えを探し続けてきました。
その中で気づいたのは、単に支援や制度を整えるだけではなく、「人が自然につながる場」そのものの重要性でした。
そのヒントを得たのが、震災後の能登での経験です。
現地に入り、地域の方々と時間をともにする中で見えてきたのは、食を囲む場が、人と人との距離を一気に縮める力を持っているということ。
一緒に料理をつくり、準備をし、同じ食卓を囲む。
そのプロセスの中で、言葉以上の関係が生まれていく。
かつて日本各地にあった「ヨバレ」や「報恩講」のような営みの意味を、あらためて実感しました。
こうした体験を踏まえ、現代の文脈の中で食の場を再編集し、「コミュニティダイニング」として実践していきたいと考えています。
㈱EN DINING代表 黒岩卓
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【イベント報告】第1回 :ひとつの器に、韓国の食卓を 〜混ぜる、包む文化を知る・味わう〜
麻布十番の「考えるキッチン」にて、記念すべき第1回目となる「EN DINING」を開催しました。
ゲストにキムチソムリエの姜恵蘭(カン ヘラン)さんを迎え、20名の友人たちとともに、美味しく温かな時間を分かち合いました。
本イベントで姜さんが伝えたかったのは、韓国の伝統的な食文化の根底に息づく「分かち合い」と「調和」の精神、そしてそこに込められた温かな「情」の心です。
韓国の食卓を囲むと、まず「パンチャン」と呼ばれる色とりどりのおかずの品数に驚かされます。「膳の脚が折れるほど料理をたくさん並べることこそが、お客さまへの最上のもてなしである」という言葉通り、品数の多さはそのまま相手を想う心の大きさを表しています。
また、韓国の食を語る上で欠かせないのが「陰陽五行」の世界観に基づく「五味五色」の調和です。青・赤・黄・白・黒の五色と五つの味がひとつの器にそろうことで、心と体の健やかさを整える理想的な「食の知恵」となります。
この精神を最も象徴しているのが、韓国特有の「混ぜる」「包む」という所作です。別々に手をかけて味を整えたおかずを器の中で混ぜ合わせるビビンバのように、異なるものが分かち合いながら、ひとつの美しい調和へと昇華する喜び。そして、大切な人のために具材を葉菜で「包む(サム)」所作には、言葉にしない「食べてね」という深い愛情が込められています。
当日は、姜さんが振る舞う絶品の韓国料理と、食の背景にある楽しいお話に、参加者全員がまたたく間に心を奪われました。
さらに嬉しかったのは、今日初めて出会った皆さんが、料理の準備を進めるうちに自然と打ち解け、いつの間にか賑やかなコミュニティへと変わって いったことです。何より驚いたのはイベントの終了後。みんなで声を掛け合いながら手を動かすと、あっという間に片付けが終了したこと。
「片付けも大切なコミュニケーション」であることを全員が体現するような、終始笑顔の絶えない素晴らしいひとときとなりました。
■ イベント開催概要
イベント名:ひとつの器に、韓国の食卓を 〜韓国の混ぜる、包む文化を知る・味わう〜
開催日時:2026年7月8日(水)
開催場所:考えるキッチン
主催:株式会社EN DINING
ゲスト:姜恵蘭(カン ヘラン/株式会社第一物産 代表取締役・キムチソムリエ)
■ご案内
第一物産:姜恵蘭さんが代々受け継いできた伝統製法のキムチやこだわりの商品は、こちらでお求めください。キムチなら第一物産
直営店 上野本店住所:〒110-0015 東京都台東区東上野2-15-5
TEL:03-3831-1323
当日の様子を動画で見る
活動報告:コミュニティダイニングの原点~
「能登ヨバレ」のお手伝い
2026年7月4日、能登町宇出津の「あばれ祭り」に、今年もマツリズムの一員として参加させていただきました。
この祭りを皮切りに、能登半島では200を超える夏祭りが始まります。神様を乗せた神輿が激しく揺さぶられ、ときに壊れるほどに「あばれる」ことで神様に喜んでいただく――そんなエネルギーに満ちた祭りの光景に、今年も胸が震えました。
40基ものキリコの灯りが夜を照らし、町全体がひとつの生き物のようにうねる時間は、何度体験し ても特別です。私たちは川原町と仙人町のキリコ担ぎの助っ人として参加し、そして今年はもう一つ大切な役割を担いました。
EN DININGの原点とも言える、仙人町の会所での「ヨバレ」のお手伝いです。
震災復興の真っただ中にある能登にとって、祭りは単なる行事ではなく、地域の心を支える拠り所だと感じました。一方でヨバレは、人手不足やコロナ、震災の影響を受け、少しずつ形を変えざるを得ない現実もあります。だからこそ今回は、「食」で少しでも場の力になれたらという思いで、新鮮な食材を活かしたおもてなしをさせていただきました。
能登料理そのものではないかもしれませんが、ひとつひとつ心を込めてつくった料理が、場の空気をやわらげ、人と人をつないでいく。その手応えを確かに感じることができました。料理を囲んで自然と笑顔が広がり、会話が弾み、また次の担ぎへと気持ちが一つになっていく――ヨバレが「結束の場」である意味を、改めて体感しました。
「おいしい」「これいいね」と言ってもらえるたびにホッとしながらも、胸の奥がじんわりと熱くなりました。なかでも町内会長ご夫妻が本当に嬉そうにしてくださった姿は、忘れられません。こちらが元気が届けに来たはずなのに、気がつけばたくさんの力をもらっていました。能登の人の温かさ、食材の力、そして祭りが持つ圧倒的なエネルギー。このすべてに触れさせていただいた、かけがえのない時間でした。
【主なメニュー(30名)】
○ひらみゆきさんのブルーベリーを活かしたポテトサラダ
→採れたてのブルーベリーの甘酸っぱさに、にんじんとはちみつをプラス。 やさしい驚きのある味わいに。
○(大森会長からの差し入れ)タコとエリンギのアヒージョ
→先月のとうもろこしとしらすのアヒージョの経験が活きました。香りが立った瞬間に歓声が上がる一皿。
○のとっこの肉厚でジューシーな椎茸(1.5kg)を大根とネギとポン酢醤油で
→肉厚なのにうま味がしっかり。次から次へと箸が伸び、気づけば完食。
○珠洲市・黒丸地区の棚田跡で有機栽培する洲崎さんの野菜のピクルス
→カブ、大根、にんじんを使用。普段ピクルスを食べない若い方にも「美味しい」と言ってもらえた一皿。
○豚肩ロース(2kg)のロースト
→前日に塩とガーリックで仕込み、130℃で90分じっくりロースト。不安もありましたが、やはり肉は大人気で一安心。
○自家製らっきょう(500g)
→家内の手土産。これが予想以上の大反響で、みんなで回しながらあっという間に完食。
○チーズinスギヨのビタミンちくわ
→ホットプレートに蓋をして熱を閉じ込め、チーズをとろけさせるのがポイント。ちょっとした工夫で美味しさがぐっと引き立ちました。
イベントレポート
コミュニティダイニングのベンチマーク、『Absalon』の皆さんと
2026年6月15日
「コミュニティダイニング全国会議」の主催により、コペンハーゲンで素敵なコミュニティダイニング「Absalon」を運営されているオーナー家族の皆さんをお招きし、和製コミュニティダイニングを開催しました。
当日は、私も含め日本でコミュニティダイニングの実践に取り組む6つの団体がそれぞれの活動を紹介し合い、山形の芋煮を囲みながら、にぎやかであたたかな時間を過ごしました。また、Absalonへの想いが綴られたブックレットをお土産としていただき、交流の深さを感じるひとときとなりました。
Absalonは単なる食事の場にとどまらず、朝から夜まで多様な活動が生まれるコミュニティ施設です。ヨガやダンス、産後トレーニング、陶芸教室など、誰もが思い思いに過ごせる機会が開かれています。そしてそのすべての入口にあるのが「食卓」です。
初めての場や活動には誰もが一歩踏み出しにくいものですが、食事を共にすることでその垣根を自然と下げる力がある――その本質を、彼らは実践から見出していました。
私自身も、食事はすべてのコミュニケーションの入口であると感じています。同時に、食事だけでコミュニティが完結するわけではなく、そこから多様な関わりや営みへと広がっていくことが重要だとも考えています。
今回のAbsalonとの時間は、その確信を より強くしてくれる機会となりました。これからのEN DININGの活動も、食を基点に、人と人とのつながりや豊かな暮らしへと自然に広がっていく場づくりを目指していきたいと思います。